ウイングアークテクノロジーズは8月1日、バッチ処理による大量印刷などメインフレームが備えていた帳票印刷機能をオープンシステムに移行するための、基幹業務向け帳票印刷ソフトの新版「Report Director Enterprise ver.3.0」を出荷する。価格は1CPUライセンスが300万円(税抜)。導入稼働支援サービスは60万円(税抜)。販売目標は年間で前年比35%増の567サーバ。
Report Director Enterpriseは、納品伝票や売上明細など基幹業務で用いる帳票の印刷に主眼を置いたソフト。拠点に分散する企業の印刷環境を一極集中化して大量印刷を可能にする。印刷データのスプール処理などにデータベース管理システムを用いるなど、印刷処理の運用管理機能を強化した。ウイングアークテクノロジーズによれば、Report Director Enterpriseのユーザーは、1日最大25万ページ規模の帳票を出力し、10カ所を超える拠点で数100台規模のプリンタの一括運用管理を実施している。
新版では主に、性能と可用性を向上させた。具体的には、データベース管理システムとの間で一度張ったコネクションを保持することで性能を高めるコネクション・プーリング機能を実装したほか、Report Director Enterprise機をクラスタリング構成で運用することによる縮退運転を可能にした。
プリンタのドライバ・ソフトはJavaで開発した。稼動OSは、各種Unix機やWindows機。