サイボウズの子会社で通信サービスを手がけるインフォニックスは、仮想移動体サービス事業への参入を図る事業者向けとして、独自の課金エンジンを持つアウトソーシングサービス「MVNEサービス」の提供を9月1日に開始する。サイボウズが8月24日に明らかにしたもの。
仮想移動体サービス事業者(MVNO)向けのサービスを提供するプロバイダは、Mobile Virtual Network Enabler(MVNE)と呼ばれ、欧米ではすでに確立された事業形態。インフォニックスは、国内初のMVNEとなる。サイボウズも、法人向けソフトと移動体サービスをパッケージ化したMVNO事業への展開を検討する。
MVNEサービスでは、課金計算を業務受託するほか、オプションとして顧客情報やオーダー管理、請求書の発行、決済、債権管理、顧客対応なども行う。
「同サービスを利用すると、MVNO事業に迅速かつ低リスクで参入でき、本来最も重要なマーケティング面に専念することが可能となる。また、独自の課金施策を迅速かつ柔軟に実行できるため、競合企業に対し優位に立てる」(サイボウズ)