日本IBMは10月3日、銀行向けの顧客チャネルサービス「IBMチャネル共同センター・サービス」の提供を開始した。インターネット系サービスや音声系サービスなど、各種サービスを複数の銀行で共同利用できるシステムを整えた。
同サービスは、同社の金融チャネル戦略支援統合ソリューション「マルチチャネル・トランスフォーメーション(MCT)」を基盤として採用し、複数のチャネルを連携、統合することでコスト削減を図る。サービスをカフェテリア方式で提供するので、顧客銀行はそれぞれのニーズに合った機能を選択、組み合わせられる。また、他行と差別化したい機能については、要件に応じたカスタマイズが可能。
「各銀行は、営業や新商品企画など強化したい機能に経営資源を集中できる。MCTは残高照会や振込といった機能ごとに部品化されており、それらを組み合わせることで顧客の要望に柔軟に対応する」(同社)。
同社は、ウェブ通帳やスパイウェア対策向け認証機能といったインターネットバンキング関連のオプションサービスを、2005末までに追加する計画だ。さらに、2006年初旬までに、テレフォンバンキングやテレフォンマーケティングなど音声系サービスも統合していく。