セールスフォース・ドットコムは1月11日、営業アウトソーシングサービスなどを展開するブリッジインターナショナルが「Salesforce」を採用し、年間2000万円のコストを削減できたことを明らかにした。
ブリッジインターナショナルは、セールス・ビジネス・プロセス・アウトソーシング(セールスBPO)と呼ばれる営業アウトソーシングサービスを中心に事業を展開する企業。2002年10月にSalesforceを導入し、顧客との間でリアルタイムに情報共有や業務分析などを行っている。
ブリッジインターナショナルは従来、専用線で直接アクセス可能なデータベースを顧客側に構築しており、業務シミュレーションについては、案件ごとに仮定を設定して分析し、結果を表計算ソフトに集計して報告していた。
しかし、この仕組みでは顧客ごとに情報共有のためのシステムを構築するために数カ月がかかり、システムを作ることがボトルネックになって業務開始が遅れてしまう問題があった。また、セキュリティ面でも多額な投資が必要だった。
そこで同社は、セキュリティ機能を備え、短期導入が可能なSalesforceを採用。顧客ごとにシステムを自社開発する場合と比較すると、年間2000万円のコストを削減し、新たな業務開始までの期間も4週間に短縮している。また、顧客との連絡や業務の分析などを一括管理することで、業務効率も向上した。
今後は、顧客フォローやサポートなど、営業の後工程へとSalesforceの適用範囲を拡大することを計画している。