ILOGと上海本拠の大手システム・インテグレーター(SI)であるShanghai FirstTechは2月14日、中国の大手保険会社であるTaiping Lifeが保険引受業務の効率化を目的として「ILOG JRules」を採用したと発表した。
ILOG JRulesは、ILOGのBRMS(ビジネスルール管理システム)製品群の主要製品。システム開発は、Shanghai FirstTechが担当している。
Taiping Lifeでは、業務処理の要員を増員せずに処理効率を向上させるという目的を達成するために、ILOG JRulesを採用。窓口応対やリスク評価から査定、照会情報提供まで、すべての保険引受システムにILOG JRulesを活用することを決定した。
その結果、同システムの導入後、新規申し込みにおける60%を自動化。また、業務全体の処理速度と処理能力も向上させた。具体的には、同社の引受部門が1件あたりの申し込みを0.2秒で処理できるようになった。なお、新システムは、1日に43万2000件の保険引受処理能力を持っている。
今後、Taiping Lifeでは、ILOG JRulesを基盤とした新引受システムの成功を受け、さらに保険金支払サービスやその他の業務領域にもBRMSを導入することを計画している。