富士通は3月8日、みずほ信託銀行の証券代行業務向けとして、無線ICタグ(RFID)による電子媒体管理システムを構築すると発表した。システムは、2006年6月に本格運用を開始する予定。
構築するシステムは、業務情報の格納されたマイクロフィルムとCD-ROMにRFIDを直接貼り付け、RFID内の情報を読み取ることで、電子媒体の保管場所などを管理する。保管場所の出入り口に監視ゲートを設置すれば、不正持ち出しの検知も可能となる。RFIDは、952M〜954MHzのUHF帯対応品を使う。
みずほ信託銀行は、富士通の構築したRFIDベースの電子媒体管理業務システムを導入し、2005年6月より実際に使用している。現行システムではCD-ROMのケースにRFIDタグを貼り付けるのに対し、新システムはマイクロフィルムのリールやCD-ROMに直接貼り付けるため、電子媒体そのものを確実に管理できる。