コンピュータ・アソシエイツ(CA、根塚眞太郎社長)は4月6日、ファイル交 換ソフト「Winny」を介した情報漏えい問題に関し、企業や自宅・SOHOの採る べき対策について同社の考え方を発表した。
企業における対策では、Winnyなどの業務に不必要なソフト、プログラムを 勝手にインストールしたり、利用していないかを監視。必要に応じて確実に排 除し、IT資産管理を徹底することが重要としている。
また、Winnyを介して感染を広めるウイルスの一種である「Antinny」は、亜 種を含め70種類以上が確認されており、最新のウイルスにも即座に対応できる ウイルス対策ソリューションで、社員のPCからサーバーなど企業のシステム全 体を守ることが大切だと述べている。
同時に、セキュリティポリシー(方針)の策定と徹底といった「人」へのセ キュリティ対策で社内データの持ち出しや個人のPCから社内システムへの接続 などの行動に潜むリスクについて、社員1人ひとりに理解してもらうことの必 要性にも言及した。
一方、自宅やSOHOについての対策では、「Antinny」の全種に対応する最新 のウイルス対策ソフトを使用することが最も重要と説いている。
CAでは、自宅のPCでWinnyを利用している場合、知らないうちに「Antinny」 などに感染し、個人情報や会社の重要機密情報を気付かないうちに流出させた り、感染したPCを会社のネットワークに接続すると、社内ネットワークを「An tinny」に感染させる危険があると指摘。その危険防止には、「Antinny」の全 種に対応するウイルス対策ソフトを使用することが最も重要な対策になると呼 びかけている。