インターネット セキュリティ システムズ(ISS)は3月29日、同社の不正侵入防御アプライアンス「Proventia」を利用した中小企業向けセキュリティ監視サービスに、「情報漏えい対策オプション」を追加すると発表した。4月3日よりパートナー企業を通じて提供を開始する。「Winny」などのファイル交換ソフトをはじめ、メッセンジャソフト、スパイウェアを介した情報漏えいを防げるという。
ISSのセキュリティ監視サービスでは、親会社である米Internet Security Systemsの「X-Force認定攻撃リスト」に準拠して情報システムを防御する。今回のオプションでは日本固有の追加攻撃リストを設定。新たにWinnyや「Gnutella」「WinMX」といったファイル交換ソフト10種類、AOL、Yahoo、MSNなどの提供するメッセンジャソフト15種類、「Gator」などのスパイウェア30種類による情報漏えいを防止する。
クライアントソフトなどの追加インストールは不要。従来のセキュリティ監視サービスと同じく、ISSのセキュリティセンターが顧客企業のネットワークを遠隔監視する。「セキュリティ対策に必要な人的資源、物理的資源、対応時間の大幅短縮を図れる」(ISS)
追加攻撃リストはX-Force認定攻撃リストとともに四半期ごとに更新する。提供価格は、Proventiaの月額利用料が1万円から。別途セキュリティ監視サービスの契約が必要となる。