マイクロソフトは4月19日、SQL Serverの製品ビジョン“Your Data, Any Place, Any Time”と、このビジョンに基づく新ブランド「Microsoft SQL Server Always On Technologies」と、新しい製品ラインナップ「SQL Server 2005 Everywhere Edition」を発表した。
“Your Data, Any Place, Any Time”は、次世代のデータ駆動型アプリケーションへのニーズにこたえるためにマイクロソフトがデータプラットフォームの製品ビジョンとして打ち出したもの。データのサイロを打破し、データがどこにあっても自由にアクセスできる環境を提供するという意味が込められた。
このビジョンの発表でマイクロソフトは、連続稼動を実現する高可用性と自動化、リレーショナルデータベースを超えるテクノロジー、ダイナミックなアプリケーション、およびエンド・ツー・エンドのビジネスインテリジェンス(BI)の提供――の4つの分野を強化する。
Microsoft SQL Server Always On Technologiesブランドは、SQL Serverの信頼性や機能の価値を総称する。SQL Server 2005 Everywhere Editionは、非接続型のダイナミックアプリケーションなどをモバイル/デスクトップアプリケーションに組み込むことに最適化して構想された製品で、現在開発中。製品版は2006年内に提供される予定だ。
また同社は同日、「SQL Server 2005 Service Pack 1 日本語版」および「SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services 日本語版」を4月20日よりダウンロード提供することを発表した。
SQL Server 2005 SP1は、データベースミラーリングを正式にサポートし、SAP NetWeaver Business Intelligenceのレポートに使用する「Microsoft .NET provider for SAP NetWeaver Business Intelligence」とMDXクエリビルダを新たに提供する。一方のAdvanced Servicesでは、簡易版管理ツールの「SQL Server Management Studio Express(SSMSE)」、フルテキストカタログのサポート、レポートサーバを介したレポート表示のサポートなどの追加コンポーネントが提供される。