デルとEMCジャパンは5月23日、日本版SOX法などの法令順守や、内部統制用途に向けたメール/ファイルシステムのアーカイブシステムを、同日より受注開始すると発表した。デルのIAサーバ「PowerEdge」に、EMCジャパンのポリシーエンジンソフト「EMC DiskXtender」、ストレージ製品「EMC Centera」などを組み合わせて提供する。「既存のメール/ファイルサーバの変更が必要なく、短期間かつ低コストでの導入が可能」(両社)という。
メールのアーカイブシステムは、マイクロソフトの「Microsoft Exchange Server」にアーカイブ機能を追加する。シマンテックのメールアーカイブソフト「Symantec VERITAS Enterprise Vault」を用いて、Exchange Serverが送受信するメールのログを記録し、EMC Centeraに自動保存する。
ファイルシステムのアーカイブシステムでは、EMC DiskXtenderでファイルサーバのデータを取得し、EMC Centeraへ保存する。同一内容のファイルが複数存在する場合は、EMC Centeraが単一ファイルにまとめて保存し、ディスク容量の圧迫を抑える。またファイルサーバの使用状況をもとに、重複ファイルや利用率の低いファイル、不適切なファイルの有無などを分析、レポートを提供する。
デルの技術コンサルティング部門DPSがコンサルティング、設計、構築、保守といったサービスを一括提供する。このほか専用Webサイト上で、ケーススタディやホワイトペーパーなどを提供するとしている。
価格はメールのアーカイブシステムが500ユーザー・ライセンスあたり1665万5730円から。ファイルシステムのアーカイブシステムが1431万6540円税込から。