ノーテルネットワークスと丸紅ソリューションは6月1日、NTTデータ三洋システムのインターネットサービスプロバイダーであるSANNETが、東京−大阪間を結ぶバックボーン向けに「Nortel OpticalMultiservice Edge 6500(OME 6500)」を採用したことを発表した。SANNETは、OME 6500に搭載されているノーテルの独自技術「eDCO(electronicDynamically Compensating Optics)」を日本で初めて導入したことになる。
SANNETはこれまで、東京−大阪間(約650キロメートル)で1芯双方向DWDMバックボーンを構築し、法人顧客を中心に2.4Gbpsベースのサービスを提供してきた。近年、広帯域を利用するアプリケーションの普及などでさらなる帯域増強が必要になったものの、一般的なDWDM装置では、2.4GbpsのDWDMシステムを10Gbpsのシステムにアップグレードすることは困難だった。
従来のDWDM装置だと、波長分散の影響を排除するために、80〜110キロメートルごとに分散補償ファイバーを導入する必要があり、その設置/作業コストが負担となり、導入に際してのサービスへの影響も懸念事項だったためだ。
そこでSANNETは、2000キロメートル以上の伝送区間でも分散補償モジュールを利用せずにネットワークの構築を可能にするノーテルの独自技術であるeDCOを採用。長距離間のバックボーンの増強を低コスト/短期間に実現し、10Gbpsへのアップグレードを行った。
なお、SANNETのDWDMネットワークの設計/構築は丸紅ソリューションが担当している。