ソフトウェアサポート事業の市場規模は数十億ドル以上にのぼる。新興企業のSourceLabsはここに着目し、オープンソース製品を使用している企業へ技術サポートを提供する自動システムを開発した。
設立して2年目のSourceLabsは米国時間6月28日、新たに「SourceLabs Continuous Support System」の詳細を発表した。これはオープンソースのJavaミドルウェアに由来する問題をより迅速に解決することを目的とした、複数のプログラムからなるシステムだ。
オープンソースを使用する法人向けに、検査と認証サービスを提供する企業はあまり多くはないが、SourceLabsはその1つだ。同社の中心製品は、オープンソースのJava開発ソフトウェアおよびLinux OSとMySQLデータベース、Apacheウェブサーバを組み合わせて作られたソフトウェア「スタック」だ。
Continuous Support Systemは、SourceLabsにサポートを求める顧客からの電話を削減することを目的としている。また、電話でのサポートよりもきめ細かい対応を実現できるはずだと、同社の最高経営責任者(CEO)、Byron Sebastian氏は述べている。
同氏はさらに、Continuous Support Systemは問題を診断し、顧客とSourceLabsに自動通知すると説明した。
SourceLabsでは、既にわかっている不具合やセキュリティ問題に関する情報をデータベース化する計画だ。これはサポート技術者を支援し、問題の原因の特定に使われると、Sebastian氏は述べている。データベースには、情報の集計に同意した企業、および公開されている情報源から集めたデータが集計される。
アプリケーションの問題を突き止め、ソフトウェアを自動的にアップデートするシステム管理製品はすでに市場に出回っている。しかし、Sebastian氏によると、SourceLabsのソフトウェアはより機能的で、オンラインサポートに特化した仕様になっているという。
「顧客にとって、最も大変なのはシステムのアップデートではない--システムをきちんとバックアップし、午前3時でも万全に稼働させることだ」とSebastian氏は語った。
同氏はまた、多くの場合、ソフトウェアサポート事業には競争がなく、そのためにサービスは平凡なレベルにとどまっていると指摘した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ