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「10年ぶり」の大変化がユーザーに与える影響は? - (page 2)

柴田克己(編集部)

2006-08-01 19:05

「10年ぶりの大幅リニューアル」の根拠

 マイクロソフトが「Office 2007」を「約10年ぶりの大幅なリニューアル」とする根拠の最たるものは、Word、Excel、PowerPointといったメジャーなアプリケーションにおける「UI」および「標準ファイルフォーマット」の大幅な変更が行われている点にある。

 UIについては、従来のドロップダウンリスト形式のメニューバーが大幅に見直され、「リボン」と呼ばれるものが採用された。操作の「目的」を示すタブをクリックすることで、下部に、その状況で使用できる機能を示したボタンがパネル状のツールバーとして表示される。同社ではこの新たなUIを「結果指向のUI」と呼んでいる。バージョンが上がるごとに増え続ける各アプリケーションの膨大な機能を、より効果的にユーザーに利用してもらうための変更という。

Office 2007リボン画像 Office 2007でWord、Excel、PowerPointに採用された「リボン」と呼ばれる新しいUI

 また、文書中の文字やグラフなどの見栄えを変更する操作を行う場合に、変更結果のプレビューがドキュメント上にダイナミックに反映される「ライブプレビュー」機能なども、各アプリケーションの操作感を、従来とは大幅に異なるものにしている。

 ユーザーが使い慣れたアプリケーションにおける大幅なUIの変更は、ともすれば新バージョンへの移行を妨げるリスク要因ともなりかねないが、マイクロソフトでは「ユーザーが新たなUIに慣れるために払うコスト以上に、このUIからユーザーが受けられるメリットのほうが大きい」と自信を見せる。

Open XML Formatsが標準ファイル形式に

 企業ユーザーにとって、「新バージョンへの移行に伴うリスク」という観点で、よりシビアに受け取られかねないのは、UIの変更よりも、むしろ「標準ファイルフォーマットの刷新」についてだろう。

Office 2007拡張子画像 Office 2007の標準ファイルフォーマットは以前のものと異なる。拡張子の最後に“x”が追加されたもので、アイコンも従来のファイル形式のものとは区別して表示されるようになる。

 Word 2007、Excel 2007、PowerPoint 2007の各アプリケーションでは、標準のファイル形式が、「Open XML Formats」と呼ばれるXMLをベースとしたものに変更されている。それに伴い、拡張子もそれぞれ「.docx」「.xlsx」「.pptx」というものに変更された。同社では、この新フォーマットの採用理由として、XMLをベースとすることによる障害復旧の容易さ、外部のWebサービスなどとの連携の容易さ、標準化に伴う相互運用性の高さ、開発者の多さといったメリットを挙げている。また、これらのメリットに伴い行政機関や公的機関からのニーズが高まったという点にも触れている。

 Office 2003まで使われた現在のOffice文書の標準バイナリファイルフォーマットは、Office 97の時代に設計されたものがベースになっており、実に10年近くにわたって使われ続けてきたものである。その変更は、マイクロソフトにとっても、それを利用しようとするユーザーにとっても、ある種のチャレンジだといえるだろう。

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