CIOのフォーカス、テクノロジーからビジネスへ転換--ガートナー調査

CNET Japan Staff

2006-08-29 13:24

 「最高情報責任者(CIO)のフォーカスはテクノロジーからビジネスに転換している」――。ガートナー ジャパンが8月28日に発表した調査結果を見ると、CIOの意識が変わりつつあることがわかる。

 調査は同社の事業部門である「エグゼクティブプログラム(EXP)」が毎年実施しているもの。2002年から2004年まで、プロセス改革によるコスト削減、セキュリティ、ITガバナンスといった内部の要求がテクノロジーに対する期待を形成しているという見方が、CIOの多数を占めていた。

 ところが、全世界で約1400人のCIOから回答を得た2006年の調査では、「顧客」と「市場ニーズ」という社外からの要求が圧力となり、テクノロジーへの期待が形成されているとするCIOの見方が明らかになった。ガートナーでは、外部からの要求圧力に立ち向かうことで、CIOと社内IT部門がテクノロジーからビジネスそのものにフォーカスを転換させたことと同義であると見ている。

 これにより、CIOは社内の期待に応じて間接的にビジネスに貢献するだけではなく、ビジネスの成長や拡大に直接的に貢献することになる。ガートナーはさらに、CIOが製品やサービスの革新に対して重大な発言権を持ち、ビジネス部門をリードして業務を遂行し成果を挙げることで地位を向上させると予測している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]