Red Hatは米国時間9月18日、2006年の買収後初めてJBoss製品を組み込んだ製品をリリースした。
Red Hatがリリースする「Red Hat Application Stack」は一連のサーバコンポーネントを集めた製品で、新しいアプリケーションの構築および運用を目指す企業顧客や開発者をターゲットにしている。同製品は、Red Hatの販売チャネルを通じて購入できる。
Application Stackには、「Red Hat Enterprise Linux」「JBoss Application Server」「Hibernate」と呼ばれるデータベースアクセスソフトウェア、「Tomcat」Webアプリケーションサーバなどが含まれている。同製品は、オープンソースデータベース「PostgreSQL」での動作が認定されている。また、別の人気オープンソースデータベースである「MySQL」を含んでもいる。
Red Hatの企業マーケティング担当ディレクター、Todd Barr氏によると、同社はApplication Stackに含まれるコンポーネント間の連携に問題がないことを保証しており、さらにパッケージ全体を対象とした年額制のサポートサービスも用意しているという。
Red Hatは2006年4月、オープンソースJavaアプリケーションサーバメーカーのJBossを買収した。Red Hatは今後、製品のポートフォリオを拡大し、特にオープンソースのインフラソフトウェアに注力していく計画だ。
Barr氏は、「われわれは、将来に向け、柔軟かつ低コスト(なコンピューティング)のためのインフラプロバイダーになるべく態勢を整えている。無論、今日も自らをインフラプロバイダーと位置づけている」とした上で、「オープンソースはそのために必要不可欠な手段だ」と付け加えた。
Barr氏によると、Red Hatが同社初のアプリケーションインフラをリリースした狙いは、広範なアプリケーションに必要なベースコンポーネントを作ることにあるという。
同氏によると、Application StackにはPHPなどのスクリプト言語でアプリケーションを実行するために必要なソフトウェアが含まれているが、それでも間に合わないような困難な仕事を顧客は、自らJavaアプリケーションを構築することも可能だという。
Barr氏によると、Application Stackは、Red Hatの直販部門や販売ネットワークを通じて販売されるという。現在同社は、売り上げ全体の6割以上をその販売ネットワークを通じて上げているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ