NECは9月29日、KDDIの固定電話サービス、携帯電話サービス(au)、インターネット接続サービス(DION)の顧客対応を行う大規模コールセンターシステムを構築したことを発表した。システムは、9月から稼動している。
このシステムは、全国に分散しているKDDIのコールセンターをIP電話網でつなぎ、将来的には最大7000席規模に拡張することを可能にする。
KDDIは、携帯電話のナンバーポータビリティ開始にともなって増加する顧客の問い合わせ対応や、携帯電話サービスにおける顧客対応品質を向上するため、東京や大阪など全国に分散したコールセンターのシステムを、NEC製SIP対応テレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」を中核にIPで統合した。
NECのIP over Fusion技術を利用し、複数のUNIVERGE SV7000を1つのシステムのように統合して効率的な運用を実現。また、オペレータが使用する電話の大半をソフトフォンにしたことで、センターの省スペース化や作業の効率化も実現した。
また、IVR(自動音声応答装置)としては既存のNEC製PBX「APEX7600」を併設し、冗長性を確保している。