エニーユーザー(宮町秀恒社長)は10月18日、ASP形式の中小企業向けIP電話サービス「のぞみ電話」を同日から開始したと発表した。
「のぞみ電話」は、「内線・外線の発着信」「保留」「転送」など、一般的なビジネス電話と同様の機能を備えたインターネット電話。これまで大企業を中心に採用されてきた「IPセントレックスサービス」をASP形式で提供する。一般的なIP電話とは異なり、PBX(構内交換機)などの装置の導入や設置工事が不要なため、低コストでIP電話を利用できる。
電話機は、無線対応の携帯端末型と固定型のIP電話機の2種類に対応する。どちらもインターネットに接続されたLANに電話機を接続するだけで利用が可能で、設定もウェブ上で簡単に行える。
オフィスの物理的な立地に関わらず、内線グループの設定ができるため、勤務地や拠点が分散しているオフィスでも利用可能。ワイヤレスの携帯端末と固定電話を組み合わせて、IP電話のメリットを活かした柔軟な構成を組むこともできる。通話料は、拠点間や内線など、加入者同士はすべて無料。一般固定電話へは全国一律3分間8.4円、携帯電話へは1分間16円。
「のぞみ電話」の利用料は、内線5回線までの場合が月額1575円、内線20回線までが月額1365円、内線21回線以上は月額1050円、内線電話機能なしの1回線の場合は月額924円。別途、初期費用やインターネット接続料、のぞみ電話専用IP電話機などがかかる。初期費用は「内線機能あり」が2100円、「内線機能なし」が1050円。
同社では、「のぞみ電話」サービス事業を開始することで、中小規模の事業所やSOHO、多店舗展開を行っているチェーン店、利用期間が限定されたイベント会場など新たな市場を開拓。07年3月末まで2万回線のサービス利用者獲得を目指す。
エニーユーザー=http://www.anyuser.co.jp/
「のぞみ電話」=http://www.anyuser.co.jp/product/nozomi/