日本オラクルは2月5日、「Oracle On Demand」の新モデル「@Oracle(アット・オラクル)」の国内提供を本格的に開始することを発表した。同日より、@Oracleの第一弾として同社のビジネスアプリケーション製品「Oracle E-Business Suite」向けのオンデマンドサービス「EBSO@Oracle(イービーエスオー・アット・オラクル)」の提供を開始する。
日本オラクルでは、企業のOracle製品を同社の専門エンジニアが24時間×365日運用管理するサービス「Oracle On Demand」を2003年より提供開始。顧客が自社に導入した「Oracle Database」「Oracle E-Business Suite」に対して運用管理サービスを遠隔地から提供する「@Customer(アット・カスタマー)」モデルを展開していた。
今回、提供を開始するEBSO@Oracleは、Oracle E-Business Suiteを導入するにあたり、インフラとなるハードウェアやOSもオラクルが運用管理するホスティング型の新サービスである@Oracleのサービスのひとつ。
EBSO@Oracleの提供により、Oracle E-Business Suiteの運用管理はもちろん、インフラとなるハードウェアやOSをオラクルのデータセンターで管理することが可能。企業の運用管理レベルを向上し、初期投資、運用管理コストを大幅に低減できる。
同サービスは、テキサス州オースティンにあるOracleの「オースティンデータセンター」によりホスティングサービスを提供する。利用企業は、Oracle E-Business Suiteのライセンス費用とEBSO@Oracleの費用のみで、業務アプリケーションから、ハードウェア、OS、ハウジングなどインフラにわたるまで、24時間×365日体制で運用監視、管理、バックアップ、トラブル対応のサービスを利用できる。
日本では、ゲイツ・ユニッタ・アジア(大阪市浪速区)がEBSO@Oracleにおける、会計、調達、受注管理、ロジスティクス/サプライチェーンなど、Oracle E-Business Suiteの採用を決定し、本番運用に向けて最終準備中という。
EBSO@Oracleのサービス料金例は、「EBS プロフェッショナル・アプリケーション・ユーザー」が1ユーザーあたり年額22万5000円、月額1万8750円、「EBS セルフサービス・アプリケーション・ユーザー」が1ユーザーあたり年額3万円、月額2500円となる。