米EqualLogicは4月5日、日本工学院専門学校が蒲田キャンパスにおいてEqualLogicのiSCSIストレージ「PSシリーズ200E(PS200E)」を採用し、「IP-SAN」を中心としたストレージ統合を実現したと発表した。
IP-SANは、接続インターフェースにIPネットワークを利用したSAN(Storage Area Network)。ファイバチャネル(FC)をを利用したSANである「FC-SAN」よりも安価にできることが特徴となっている。
日本工学院の蒲田キャンパスには約6000人の学生が所属し、クリエイティブ分野やIT分野など多彩な学科を設置していることから、95%の学生が校内に用意されているデスクトップPC900台とノートPC900台を利用して、授業や実習を行っている。画像や映像が中心となるデータ量は膨大で、しかもデータサイズが増大する傾向にあった。
また、当時使用していたDAS(Direct Attached Storage)のストレージ環境では、新学科の創設や授業内容の変更に応じて、利用可能なストレージのディスク領域を容易に割り当てることが困難だった。
そこで、DASからSANへの移行とストレージ統合を行うことを検討。2005年4月から、SAN導入が始まった。ノンリニア編集を行う映像部門など、高速な入出力が必要なシステムはFC、それ以外はiSCSIを使ったストレージネットワークを利用する方針を策定した。PS200Eは、iSCSI部分で採用された。性能と費用対効果が評価された結果という。
導入後、マシントラブルの停止時間は秒単位に短縮。スナップショットを簡単に取れる機能も使いやすいと評価されている。
日本工学院専門学校では今後、ほかのキャンパスとの連携も行いたい考えだ。