マイクロソフトは5月23日、OEMパートナー各社がストレージシステム向けOSのアップデート版「Windows Storage Server 2003 R2日本語版」搭載ストレージ製品の提供を開始したと発表した。アップデート版より、新たにアイ・オー・データ機器と富士通も搭載製品の提供を始める。
Windows Storage Server 2003 R2は、サーバ向けOS「Windows Server 2003 R2」をベースとするストレージシステム専用OS。Windows Server 2003 R2と同一のコードを使用し、ファイルサービスとプリントサービスに機能を限定することで、「容易な導入と運用管理を実現する」(マイクロソフト)。
アップデート版では、重複ファイルによるディスク使用量を低減する「シングルインスタンスストレージ(SIS)」機能や、クライアントマシンからテキストベースのファイルおよび文書検索を可能とする「インデックスベース検索」機能を採用した。さらに、iSCSIプロトコルに標準対応すると同時に、iSCSIによるSANブートなども可能とした。
マイクロソフトは、米String Bean Softwareから取得したiSCSI技術「WinTarget」を、今後Windows Storage Server 2003 R2の「Feature Pack」(新機能のアップデート)としてOEMパートナー各社経由で提供する。WinTargetは、「Standard Edition」および「Enterprise Edition」で利用可能となる予定。