変更/構成管理と単体テストで5割近く採用
次に、各分野でのオープンソース(または無償)ツールの利用実態を見ていこう。調査では、各分野で利用したツールを1つ、回答者に挙げてもらっている。
図3は、そのツールが「オープンソース(または無償)」「市販」「所属会社やプロジェクトで独自に開発したツール」のいずれに属するかで、分類して集計した。
その結果、オープンソース(または無償)の開発支援ツールが使われている割合が大きいのは、変更/構成管理の53.1%、続いて単体テストの47.4%である。以降、脆弱性テスト、計測テストと続いている。
一方で、分析/設計、機能テスト、プロジェクト管理の分野では、オープンソース(または無償)ツールを利用している割合は小さいことが分かった。
各分野で多く使われているオープンソースツールを紹介しよう。ここでは特に、オープンソース(または無償)のツールが最も普及している「変更/構成管理」「単体テスト」の2分野と、10分野のうち「ツールを使った」と答えた回答者が770人と最も多かった「プログラミング」について見ていこう。
最初は変更/構成管理だ。この分野では、「CVS」が全体の30.0%と、「Microsoft Visual SourceSafe」と並んでこの分野で最も多く使われているツールとなった(図4)。

単体テストでは、オープンソースの「xUnit(JUnit、NUnitなど)」が35.2%と、単体テストで、最も多く使われているツールとなっている(図5)。

なお、現場で使われているプログラミングツールでは、「Eclipse」が「Visual Studio」に次いで第2位の28.2%となった(図6)。
