日本IBMはこのほど、主要ビジネスアプリケーションのインフラを構築・運用するサービス「アプリケーションズ・オンデマンド(Applications on Demand:AoD)」の提供を開始した。
AoDは、ハードウェア、基本ソフトウェア、ネットワークなどのインフラを、あらかじめ米アリゾナ州などにあるIBMのデータセンター内に用意し、ネットワーク経由でこれらの資源をユーザー企業に提供するサービス。日本、米国およびインドで24時間体制のサポートを提供する。
顧客が独自に仕様変更を行えないというデメリットはあるが、保守運用負担の削減やIBMによるノウハウ提供などのメリットがある。サービスは、ビジネスアプリケーションを新規導入する企業向けの「デベロップメント・サービス」と、本番環境の運用を行う「フル・サービス」の2種類。
IBMでは、ERPインフラ環境の構築を3〜12週間で完了できるとしているほか、最大50%のコスト削減も可能とうたっている。サービス開始時には、主要ビジネスアプリケーションの第1弾として、SAPのERPソフトウェアに対応する。
価格は、デベロップメント・サービスが月額110万円から、フル・サービスは月額220万円から。