お知らせ:シーネットネットワークスジャパンのSecond LifeオフィスがあるSIMで、名称が変更されました。オフィスの新しい場所は、Cyber Adventure 118, 30, 31となります。
(前回よりつづく)
私のファーストライフの仕事、それは、中堅メーカーの新規事業部の仕事だ。「我が社のコアコンピタンスを活かして新しい事業を創出する……」と言葉はかっこいいが、実質は利益の出そうな分野を探し出し、地道に新しいビジネスを作り出さなければいけない。私はそのためにこの会社に呼ばれたのだ。
私は、朝のやりとりを再度思い出していた。
このSecond Lifeの世界にはウェブとは違う「新しい考え方が必要だということ」だった。そして,そこには「新しい指標」が存在するということだった。その新しい考え方を基にした企業SIMの展開方法を聞こうとしたとたん、「続きはランチタイムでね」となった。それまですこし頭の整理をしておこう。確か彼女が言っていたことはこういうことだった……。
まず、ウェブでの効果を表す指標には、アクセス数、PV数、滞在時間、コンバージョン率がある。これらをSecond Lifeにあてはめた場合、アクセス数についてはSecond Life内では限界があるため、ターゲティング施策がより必要になる。また、PV数よりも、滞在時間がより重要になる。さらに、そこでどんなサービスを展開するかによるが、コンバージョン率は、サイトページ単位での確率ではなく、もっと別の計算方法が必要になる、ということだった。
こうしてみると、やはりウェブとは違う。ウェブではページ構成だったため、ある意味ページを単純に振り分けて確率を算出してその数値をもとに次の施策が練られた。しかし……。
新しい世界には新しい考え方と新しい指標が必要だ。そして、それをもとにした企業SIMの評価、施策、改善の流れに落とし込む必要がある。
さて今日のランチタイムは今までにない、ランチタイムになりそうだ!
前回の復習
前回はカフェを作成した後の「整合性の調整」、そして、プールの作成における「土地の編集」を紹介した。プールの水を表現するためには、画像のアニメーション(テクスチャアニメーション)を使う方法と、現実世界同様に土地を掘り下げたときに現れる水を使う方法の2通りあったが、前回は後者を選択した。それによりリアルな水の表現が可能になった。
動画再生
それでは今回は、Second Life内で動画を流す方法を解説しよう。Second Life内で動画を流すのはそんなに難しいことではない。動画として「MOV」(QucikTime形式)データと自分の土地を用意できれば、誰でも流すことができる。