SAPジャパンは6月21日、京阪電気鉄道が会計システムにSAP ERPを採用し、4月から本格運用を開始したことを明らかにした。7月から京阪グループでバス事業、不動産事業、流通事業などを手掛けるグループ会社にも同システムを展開する。
京阪電気鉄道では、2010年をめどに純粋持ち株会社体制に移行する方向で、そのための会計基盤としてSAP ERPを採用した。多様な業種での豊富な経験やノウハウを評価したという。導入範囲は、財務・管理会計、固定資産管理、プロジェクト管理など。
連結決算集計にかかる時間を大幅に短縮するほか、業務プロセスの標準化、内部統制への対応を目指す。
京阪電鉄はSAPを採用することで、短期間で業務プロセスの見直し(ビジネスプロセスリエンジニアリング:BPR)を完了し、効率的なシステムの導入を実現したという。財務・管理会計、固定資産管理、プロジェクト管理などの機能を構築し、京阪グループとして経営効率を高めていくとしている。