SAS Instituteは10月3日(米国時間)、同社主催のユーザーカンファレンス「The Premier Business Leadership Series」にて、小売業・保険業・通信業という3つの業界に向けた新しいBIソリューションを発表した。
小売業向けには、需要予測ソリューション「SAS Demand Forecasting for Retail」の機能を拡充した。これは、小売企業が需要予測を行う際に、全社レベルで利用できる共通プラットフォーム。新たに需要予測の精度や一貫性が向上したほか、各種業務の手作業を低減する配荷や商品補充の精緻化機能などを拡充させた。
保険業向けには、リスク管理ソリューション「SAS Enterprise Risk Management for Insurance」を投入する。このソリューションは、規制への対応とリスク管理プロセスを実現するものだ。損害保険や生命保険、財産リスクをカバーする保険など、特定の保険商品を対象にした各種アプリケーションで構成され、法規制への対策や管理のほか、リスクモニタリングやリスクを勘案した経営マネージメントに必要な機能を提供する。
通信業向けには、価格計画最適化ソリューション「SAS Price Plan Optimization for Telecommunications」を12月より投入する。このソリューションは、顧客の長期契約につなげるべく、通信事業者間での効果的な付帯サービスの開発や戦略的な価格設定を支援する。
SAS InstituteのCEO、Jim Goodnight氏は、「われわれは常に顧客の声に耳を傾けている。それがイノベーションの一番いい方法だ。SASの製品はすべて顧客ニーズに基づいたもの」として、これらのソリューションも顧客の声が基となって生まれたものであることを強調した。