ジャストシステムは10月25日、企業内情報検索システム「ConceptBase」を全面刷新、大規模運用や高速検索を可能にするとともに、XMLに完全対応した検索システム「ConceptBase Enterprise Search」を2008年5月から発売することを明らかにした。税別価格は500万円となっている。
全面刷新されたConceptBase Enterprise Searchは、スケーラビリティでユーザー数や増大の一途をたどるデータ量に対応するために、1サーバあたりで検索できるデータ量を大幅に強化し、規模や性能要件、管理要件に合わせた分散配置ができ、テラバイト級の大規模運用に対応できるとしている。
既存のConceptBaseの自然言語処理を継承しながらも、索引作成や検索の速度の大幅な高速化を図っている。登録した文書が即座に検索できるリアルタイムインデキシング機能も搭載している。
今回のコアエンジンでは、Office文書やリレーショナルデータベースのデータなどの既存データをXML形式としてデータ抽出し、フルスペックのXPathの検索・絞り込み、文書全体や任意の構造を指定した全文検索・概念検索が可能になっている。この機能を活用することで、文書の構造を利用したピンポイントでの検索、メタデータによる絞り込み、内容を構造で分類することもできるようになっている。
さらにエンドユーザーが任意にパラメータを設定して、目的に合わせて検索結果の表示順をカスタマイズできるランキングコントロール機能も搭載している。
ConceptBase Enterprise Searchのプロトタイプは、10月31日に開催される同社イベント「JustSystems xfy Solution Forum 2007」で紹介される予定になっている。