「YouTube」かたったワンクリックウェア配布を確認--ウェブルート調べ

吉澤亨史

2007-11-06 22:23

 ウェブルート・ソフトウェアは11月6日、10月に国内で最も多く検知されたスパイウェアのランキングトップ10を発表した。発表によると、アドウェアでは1位がユーザーの同意なしにインストールされ、Windowsのスタートアップに登録されるシステムメンテナンス・セキュリティアプリケーション「DriveCleaner」、2位がコンピュータ上に広告を表示するアドウェアプログラム「Virtumonde」、3位がGAIN advertising networkから提供されるソフトウェアに対する広告ソフトウェアコンポーネント「GAIN - 共通コンポーネント」となった。

 トロイの木馬では、1位がコンピュータがオンライン時にハッカーに無制限のアクセスを許すトロイの木馬「Trojan-Backdoor-Poebot」、2位がコンピュータ上に他の脅威をダウンロードするダウンローダ「Trojan-Downloader-Zlob」、3位がコンピュータがオンライン時にハッカーに無制限のアクセスを許すトロイの木馬「Trojan-Relayer-Zerobe-B」となっている。3種とも危険度は「非常に高い」としている。

 またウェブルートでは、トロイの木馬に分類されるワンクリックウェアの新しい配布方法として、「YouTube」を使うケースが確認されたとしている。これは、TAGGYなどの動画検索サイトから、ユーザーをYouTubeに誘い、「この動画について」の欄にワンクリックウェアのダウンロードサイトを表示する。リンク先のサイトでは別の動画を見ることもでき、それをクリックするとダウンロードが実行される。YouTubeからの誘導のためユーザーを安心させるための手法で、注意するよう呼びかけている。

 ランキングは、同社のスパイウェア検索ツール「Spy Audit」を利用して集められた、最新のスパイウェアの情報をまとめたもの。ランキングは、アドウェアとトロイの木馬のそれぞれが発表されている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]