Hewlett-Packard(HP)は今週、ソフトウェアやウイルス対策アプリケーションの更新など負担の大きい定型業務を自動化するためのソフトウェアスイートを披露した。
このソフトウェアスイート「HP Automated Operations 1.0」は、バルセロナで現地時間11月27日に開催のHP Software Universeカンファレンスで発表された。
同社は、IT管理者が行っている日常業務のほか、定型報告書の作成やよくある問い合わせへの対応といった随時発生するさまざまな業務を、組織が自動化する支援となることを期待している。
HPのソフトウェア部門は6つの基本目標を掲げており、同スイートは同社が「戦略的焦点」と呼んでいるものの一環である。同社ソフトウェア部門を率い戦略の推進を担うTom Hogan氏によると、これらの製品は、「コスト削減を推進することによる業務効率の改善」目的としたものだという。
そのほかの戦略に関する基本目標は、ビジネスニーズとのよりよい連携を実現、イノベーションの推進、サービスの改善および結果報告の迅速化、IT業務の合理化によるコスト削減、リスク低減の5つである。
HP Automated Operations 1.0ソフトウェアスイートは、IT Service Management、Business Service Management、Business Service Automationという3つのアプリケーションから構成されている。同スイートは、同社が積極的な買収戦略の成果で、HP OpenView、Peregrine、Mercury Interactive、Opswareから獲得したコンポーネントで構成されている。
HPのBusiness Service AutomationはあらゆるIT業務を自動化するための単一プラットフォームで、さまざまなアプリケーション、サーバ、ネットワーク、ストレージ、クライアントに渡って変更処理を支援する。このプラットフォームはまた、報告のための集中型構成管理データベース(CMDB)を備えており、これは監査や法令遵守に活用できるだけでなく、変更のコストとリスクの削減にもつながるという。
HPは同社のIT Service Managementソフトウェアを強化し、ブループリント、トレーニング、アセスメントを通じてベストプラクティスを提供するサービスを追加した。このソフトウェアは、企業がビジネスサービスをライフサイクルを越えて定義したり、実施したり、管理したりすることを支援する。
「われわれはこの2年間、ソフトウェアポートフィリオの幅を積極的に広げ、われわれの能力を広く深くしてきた。これは顧客が上下のラインから改善するのに役立つ」とHogan氏は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ