これは、飛行機タイプの方がわかりやすい。例えば、下図のような飛行機があったとしよう。この飛行機を操縦して、上昇や下降をしたい場合にこのフラグが関係する。

このフラグがある場合とない場合では飛行機の挙動は下表のようになる。
VEHICLE_FLAG_LIMIT_ROLL_ONLY | ||
---|---|---|
なし(デフォルト) | あり | |
機体を上に 傾けた場合 |
そのまま上昇![]() |
水平になってから直進![]() ※垂直方向の速度がなくなるので、水平方向の速度が働きバランスを戻して直進する |
機体を下に 傾けた場合 |
そのまま下降![]() |
水平になってから直進![]() ※垂直方向の速度がなくなるので、水平方向の速度が働きバランスを戻して直進する |
「VEHICLE_FLAG_NO_DEFLECTION_UP」と「VEHICLE_FLAG_LIMIT_ROLL_ONLY」はどちらも、バイクや飛行機のスピードが増加すれば増加するほど、バランスを崩して制御できなくなるのを防ぎ、車体や機体を扱いやすくしている。
LSL Portal では「直線(Linear)」に対して「角度(Angular)」が存在する。今回、角度は説明していないが、次回、詳細に説明することとしよう。
それでは、次回もお楽しみに。

大槻透世二サイバーアドベンチャー(株)
代表取締役社長/CEO
デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャー(株)を設立し、そのCEO職に就いている。