「Windows Vista Service Pack (SP)1」の最新版テストビルドをプライベートなテスターグループにのみ提供する計画であると述べていたMicrosoftが、方針を180度転換し、同コードを一般にも提供することにした。
米国時間1月11日の遅く、Microsoftは新たな「Vista SP1 Release Candidate(RC)」コードをMicrosoft Downloadsサイトに掲載していた。これは数日前に、パスワードで保護されたウェブサイトから提供され始めていたものであった。
Microsoftは最新のVista SP1 RCビルドを9日に公開しているが、当時Microsoftは、本ビルドのパブリックダウンロードはできないと指摘していた。
同社の広報担当者によると、本ビルドには「以前のSP1のバージョンでテスターが遭遇したバグがいくつか」含まれているという。同氏はさらに具体的な内容は示さなかった。
同社はMicrosoft Downloadsサイトにおいて、「Windows Vista RTMで動作するシステムは通常、SP1をインストールする前に2、3のアップデートを必要とする。これらのアップデートは、Windows Vistaシステム上に常置される」と指摘している。更新のうち2つは「本サービスパックのインストレーション前に特定のWindowsコンポーネントに貢献し、第3の更新は、Windows Vistaに搭載されるソフトウェアのインストレーションに貢献する」という。
Microsoftによると、3つの必要条件は以下の通りである:
- KB935509 このアップデートは「Windows Vista Enterprise」と「Windows Vista Ultimate」エディション(「Bitlocker」機能を有するもの)でのみ必要とされる。
- KB938371 このアップデートは(「TrustedInstaller」を含む)いくつかのコンポーネントに対するフィックスで構成され、サービスパックのインストールの成功率を高め、サービスパックのアンインストールを成功させるもの。
- KB937287 これは「Servicing Stack」またはWindows Vistaに組み込まれるWindows Vistaコンポーネントのインストーラ技術のアップデートである。
これまでVista SP1ビルドを公開してきた場合とは異なり、Microsoftは「Windows XP SP3」の新ビルドを同時にリリースしなかったことを、同広報担当者は確認した。
Microsoftは9日、Vista SP1については依然として2008年第1四半期のリリースに向けて計画を進めていると確認した。(筆者の情報筋によると、2月が目標月である。)同社によれば、「Windows XP SP3」は2008年前半に予定されているという。
(SP1 RCダウンロードのパブリックテストビルドの提供について注意を喚起してくれた Winbeta.orgに感謝する。)
アップデート:11日に筆者がSP1 RCビルドについて投稿した後に、Microsoftから続いて出された声明は以下の通りである:
「追加的なテスターのフィードバックを得るために、われわれは木曜に、Windows Vista SP1 RC Refreshを、TechNetのパブリックサイトにおいて、関心を持つベータテスターに対しWindows Update経由で入手できるようにした。今でもSP1 RTMを2008年第1四半期に提供する計画を進めている。この最終版のリリース日は品質に基づき定められるため、われわれは最終日を設定する前に、ベータプログラムに対する顧客やパートナーからのフィードバックを追跡し続けるつもりである」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ