Endeca Technologiesは米国時間1月23日、業界の大手企業であるIntelとSAPから1500万ドルの出資を受けたと発表した。これによってエンタープライズ検索が重要なけん引力を持っていることを改めて示唆する結果となった。
この投資は、Microsoftが検索企業のFast Search & Transferに支払った金額に比べれば格安に見える。New York Timesの報道によると、Microsoftは1月に入ってFast Search & Transferを12億ドルの取引で買収すると発表した。
Endecaにとっては、この1500万ドルの出資は現在までに同社が調達している5000万ドル以上の金額に追加されるものである。例えば2001年には、Endecaは第2ラウンドの資金調達でAmpersand Ventures、Bessemer Venture PartnersおよびVenrock Associatesから1500万ドルを確保した。
この最新の資金調達ラウンドではIntelだけで1000万ドルを出資しているとIntelは述べている。その結果SAPの出資額は残りの500万ドルということになる。そして言うまでもなく、これらの大手企業はこうした投資から何らかの見返りを求めている。
例えばIntelは、同社の次世代多コアチップが重要な検索市場での役割を果たすことを望んでいる。
「情報アクセスプラットフォームは、広大なデータの収集物を相互にリンクする上で重要な役割を担う」とIntel Capitalの社長であるArvind Sodhani氏は声明で述べている。「Endecaはこの市場区分においてIntelの次世代多コアプラットフォームを活用して自社の機能をさらに推進することだろう」(Sodhani氏)
一方、SAPはEndecaへの投資によって顧客が自社のエンタープライズ規模の資産を把握しやすくなることにつながることを望んでいると、SAP Venturesの投資パートナーであるJennifer Scholze氏は声明で述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ