SOAとWeb 2.0という2つのアプローチが混じり合うことで、ビジネスインテリジェンスが「コラボレーションインテリジェンス」の様相を帯びてきた。
有名作家のDon Tapscott氏や、Molson CanadaのビジネスインテリジェンスマネージャーであるKatrina Coyle氏、SAPのLothar Schubert氏などを招き、わたしが司会を務めた先日のウェブカンファレンスでは、これが話題の中心になった。
1996年の著作「The Digital Economy: The Promise and Peril of Network Intelligence」で新境地を開き、最近は「Wikinomics: How Mass Collaboration Changes Everything」を共著したTapscott氏は、「Web 2.0とSOAはもの作りの新たなスタイルを築きつつある」と述べ、こうした新種のアプローチが、「何かを刷新し、決定し、協力する方法を、さらには企業が社会と関わっていく方法を変えようとしている」と語っている。
同氏によれば、これはビジネスインテリジェンス/アナリティックスに対して深い意味を持つという。「これまでは、昔ながらのERPレポートシステムや MISを介し、限定的な方法で内部データにアクセスしていた」(Tapscott氏)が、今では社内だけでなく、インターネットからもそうしたデータを利用することができる。その結果、ビジネスインテリジェンスは「コラボレーションインテリジェンス」へ進化し始めていると、Tapscott氏は主張した。