Microsoftのオープンソースのプロモーションで、涙を流すような人もいないと思うが、Microsoftが一部のオープンソースベンダーにその製品をWindowsに移植するように説得しているという考えをいまだに嫌う筋金入りのオープンソース熱狂者にとっては例外かもしれない。
米国時間2月27日に、Microsoftはロサンゼルスで「Heroes Happen Here」開始イベントを開催する予定である。ここで同社は、「Windows Server 2008」「SQL Server 2008」「Visual Studio 2008」を正式に発表する。同社はWindows Server 2008でうまく動作しているソフトウェアやハードウェア製品を大いに宣伝するだろう。いくつかのオープンソースソフトウェアメーカーもそのなかに含まれているという話だ。そこでブロガーのLong Zheng氏が最初に「Open Source Heroes」サイトで指摘した。
思い出してほしい。MicrosoftはLinux製品のWindowsバージョンを導入するために、積極的にOSSコミュニティのご機嫌をとり続けている。そしてこれはある程度は成功をみせた:「MySQL」「JBoss」そして「SugarCRM」が3つの例だ。Microsoftはこれらの製品が「Windows Server 2003」の上で動作するように各ベンダーと協力している。
2月27日までに、Microsoftは「Certified For」Windows Server 2008または「Works With」Windows Server 2008と指定される何十種類ものアプリケーションが、Microsoft自身と第3者ソフトウェアメーカーの両者から出されると予想している。そして数カ月内に、これは何百種に至るだろうと、最近Microsoft関係者は筆者に伝えた。
(「Certified」アプリケーションは、90種類のテスト一式に合格しなければならない。「Works With」の場合は約20種類のテストに合格することが必要だ。VeritasとWiproの両方がテストを実施している。)
それでは元MicrosoftのRobert Scoble氏を今週泣かせた理由は何だったのか?多数のOSSがWindows Serverで動作しているためではない。Seattle-Timesの記者Brier Dudley氏によると、Worldwide Telescope(MicrosoftリサーチャーのJim Gray氏が長年暖めてきたプロジェクトのひとつ)と、何がしかのMicrosoftのリサーチ技術(おそらくPhotoSynth)が何らかの形で融合したというほうが、もっともらしい理由に思えるという。ZDNetのDan Farber氏もこの意見と波長が合っており、Worldwide Telescopeと、それがScoble氏の見たものとどのように関連しそうであるかについて、さらなる詳細を知っている。
そしてScoble氏がこの「世界を変える」アプリケーションを暴露することを許された後の週に、Microsoftが「Microsoft ResearchTechFest」を開催する予定であることを踏まえると、筆者としては、Scoble氏がアプリケーションの認証により感極まっているわけではないと考えるのが妥当だと思うのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ