WebsenseのCEOが攻撃手法、アンチウィルスソフト、マルウェアの未来について語る(後編)

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎 2008年02月21日 18時33分

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 アンチウィルスソフトウェアは必要か?Hodges氏は一般的に言ってアンチウィルスソフトウェアはまだ必要だが、その価値は下がってきていると述べている。Hodges氏は最近のカンファレンスでの議論を振り返り、企業の最高情報責任者(CIO)から受けた一般的な印象は、ウィルスとワームは解決された問題であるというものだったという。もし景気が後退し、顧客がセキュリティ関連予算の配分についてもっと選択的になれば、面白くなろだろうと同氏は話す。Hodges氏は例えば、CIOがSophosとKasperskyとMicrosoftをアンチウィルスベンダーとして導入し、「アンチウィルスとファイアウォールの価格構造から余分なものを省く」こともできると述べる。そして、アンチウィルスソフトウェアに使われていた予算を、よりよいアクセス管理、暗号化を必要とするデータに対する攻撃やデータ漏洩に備えるために配分することもできる。私の意見では、明らかにHodges氏の意見には動機がある。これらの予算はWebsenseの方に流れるだろうからだ。とはいうものの、アンチウィルスソフトウェアの価値が下がっているという議論には大いに意味があるし、この意見はクリティカルマスに達しつつある。

 セキュリティリスクとしてのWeb 2.0:Hodges氏はウェブ2.0(あるいはエンタープライズ2.0)技術は、将来のセキュリティリスクになり得るが、Websenseは「これまでのところ、ウェブ2.0のビジネストランザクションにおいては、目立った攻撃は経験していない」という。しかし、企業は将来これらの攻撃を経験することになる可能性が高い。まず、一般に企業は従業員がYouTube、Facebook、MySpaceなどのサイトを使うことを許している。これらのサイトは攻撃の大きな標的となっており、企業の接続は「悪者たちがいい場所に悪いものを持ち込む」ことを許してしまう可能性があるとHodges氏は言う。一方で、自動化されたXMLトランザクションやサービス指向アーキテクチャ、現在のERPシステムによって、ウェブ接続は企業内ですでに定着している。Hodges氏は、Oracle FusionやSAP Netweaverアプリケーションはウェブ2.0に分類されることを指摘している。

 エンタープライズ2.0での攻撃はどのようなものになるか:Hodges氏はエンタープライズ2.0に対する攻撃は目立たないもので、発見しにくく、金銭的な利益を上げるものになると述べている。例えば、攻撃者は企業のSAPシステム内で、ベンダーとして認識されるように設定できるかも知れない。「それから、5000ドル、1万ドルといった、あまり大きすぎない額を自分自身に支払う。そのあちこちでの支払いを世界中に広げていく。この攻撃は、SOX法に基づく監査さえくぐり抜けるかもしれない」とHodges氏は話す。

 上記の攻撃を防ぐには:Hodges氏によれば、このような攻撃を防止するためには、ネットワーク上の隠れ場所となりうる複数の場所を調べる必要があるという。「境界セキュリティは壁というよりは穴だ」とHodges氏は言う。「われわれのスイートの核になる前提は、最新の攻撃ソフトウェアのリアルタイム分類機能のように、リアルタイムでコンテンツを認識し、分類できる必要があるということだ。われわれはかなり優秀な自動分類ツールでマルウェアを探している。」そのゴールは、「違法行為、外部からの攻撃、人間の愚かさ」によって重要なデータが漏洩することを防ぐことだ。

 データ漏洩防止(DLP)市場:Hodges氏は顧客のDLPへの関心について、興味深いパターンがあると述べている。典型的には、セキュリティ技術についての関心は北米の両海岸、ニューヨークとシリコンバレーから始まり、内陸と海外に広がっていく。例えば、アンチウィルスソフトウェアに対する関心は、世界に広がるまでに2年から3年かかった。DLPへの関心は、それよりももっと国を選ぶものだ。SOX法のような米国の規制がDLPソフトウェアに対する関心をかき立てている。「米国では、IT関係者は頻繁に頭を押さえつけられており、積極的に問題を探している(そしてDLPアプリケーションを購入している)。欧州では「あまり隅々まで光を当てたくはないかもしれない」と考えられており、日本は非常に知的財産に集中しており、知的財産の保護に焦点を合わせている。中国とインドは自分たちが信用されていないことを知っており、知的財産の管理ができることを示す必要がある。これは奇妙な市場だ。」とHodges氏は話した。

 マルウェアとの開発競争:Hodges氏はマルウェアが「かなり商業化」しており、攻撃を防ごうとするプロフェッショナルアプリケーションに似ていると話す。マルウェアはソースコード管理システムで組み上げられ、ローカライズされたグローバルなコードを使って分散チームによって書かれ、異なる標準を使ってデータをかき集めることができる。現在のマルウェアはフランスと米国での情報の探し方を知っている。」とHodges氏は述べた。「それらは国際的なソフトウェアオペレーションだ。これは衝撃の事実だ。」(Hodges氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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