インターコムはこのほど、企業内のPCの各種操作監視機能を標準搭載して、IT全般統制を支援するログ・資産ツールの新版「Malion 2.0」を8月末に販売開始することを発表した。100クライアント105万円(参考価格)で販売する。
Malion 2.0が搭載するIT全般統制関連機能は大きく分けて(1)ID監視(2)IT統制レポート(3)暗号化(4)ログ管理(5)アクセス管理(6)IT資産管理――という6つの機能を搭載している。このうち、ID監視、IT統制レポート、暗号化が新版から搭載された新機能になる。
(1)のID監視は、あらゆる業務アプリケーションのID一括監視を実現するというもの。従業員PCがログイン時に入力した業務アプリケーションのID・パスワードのすべてをログとして収集する。
業務アプリケーション上で正規に発行したIDと比較して未承認のIDが実際に利用されていないか、業務アプリケーションの利用を許可していない従業員がログインしていないかなどを収集したログをもとにIDの不正利用を防ぐことができる。
(2)のIT統制レポートは、標準テンプレートとスケジュール機能でIT統制レポートを自動出力するというもの。ユーザーID使用状況レポートや端末別ポリシー違反状況レポートなど30種類以上のレポートテンプレートを標準搭載。操作ログやインベントリなどの収集データから数ステップのマウス操作でグラフレポートを操作できる。また、特定のレポートを定期的に自動生成するスケジュール機能も搭載されている。
(3)の暗号化は、ファイルを自動暗号化することで不正に持ち出された重要情報の悪用を阻止するというものだ。財務データなどの重要情報をUSBメモリなどに保存した場合に、保存データを自動的に暗号化。暗号化されたファイルは、Malionの端末エージェントが導入されたPCでしか正常に開くことができない。これにより、仮にデータが流出した場合でも、不正利用を阻止することができる。