キヤノンソフトウェアは4月21日、ワークフローシステム構築ソフトの新版となる「Web Plant V1.1.0」を4月25日から発売することを発表した。登録ユーザーが100ユーザーからで税別価格200万円から、登録ユーザー無制限で税別価格550万円から、となっている。
新版のV1.1.0では、ワークフローで発生する情報の参照や書き出し、ほかのアプリケーションの処理結果を受けた承認プロセス制御を自動的に行うなど、外部アプリケーションと連携した自動処理が可能になっているという。
たとえば見積書作成のワークフローで、見積もり起案者が販売先名や販売品目を入力するだけで、購買部門が管理する原価システムのデータをWeb Plant側で自動的に反映し、最新の見積書を上長へ申請することができる。申請処理の高速化と入力データの信頼性向上させることで、法令順守体制を強化することができるとしている。
また、新版では排他制御と更新チェックをリアルタイムに実施することで、外部データベースを編集する際に、複数のユーザーが同時にログインしてデータベースを重複して書き換えるという重複更新のリスクを回避することができるようにしてある。事前に設定した案件承認の期限に応じて、承認業務が滞っている担当者に対して催促するメールを送信して承認を促すことができるようにもなっている。
Web Plantは、ビジネスプロセスをグラフィカルに表現できる開発環境を装備しており、ITの専門知識なしに周辺システムと連携したワークフローシステムを構築できるという。IT統制環境を重視、業務別、時系列別に運用管理できるセキュアなシステム環境を実現できるとしている。大手・中堅企業のIT部門、管理部門を中心に2009年までに80社、10億円の受注を目指すとしている。