前回は 「目標」 のあいまいなとらえ方について考えてみましたが、今回は目標以上に実に怪しい単語である 「管理」 について考察してみます。
IT 分野の輸入物キーワードには XX マネジメントなんていうのが多いですが、もともと IT 用語は全般に輸入物が多いため、ビジネスサイドの聴講者がいるようなセミナーのアンケートなどでは必ずと言っていいほど 「横文字ばっかりで分かりづらい」などとコメントをいただくものですから、IT ベンダーの Web サイトなど眺めてみますと、例えば私の専門分野の1つである 「コーポレートパフォーマンス マネジメント」 は 「企業業績管理」 のように表現されているケースが多いようですね。
個人的には非常に気に入らない訳なので極力使わないようにしていますが、まあでも、なんとなくそれっぽい雰囲気は醸し出していますし、ブランディング戦略上使わざるを得ない場合もあります。ただ、バズワードとしてはやや陳腐化しかけている感じで、違いを出すために「次世代の戦略的企業業績管理ソリューション」 なんて言う人もいたりして、そのうちイマドキ風に 「戦略的エンタープライズ業績管理2.0」なんて言ってみたりする人も出てくるかもしれません。