Microsoftが今年に入り3億ドルを投じた消費者向け広告キャンペーンのことは覚えているだろうか?
この広告代理店がどのようにして契約を勝ち取ったかについて、新たな詳細が見えてきた。Crispin Porter + BoguskyはMicrosoftブランドをクールな企業に転身させるための作業を始めている。Crispin Porterは名だたるクライアントのなかでもBurger King、Molson、Volkswagen、そしてVirgin Atlanticを手掛けている。
Crispin関係者はチャレンジすることが好きなのだと言っているが、Microsoftを抱えてそのとおりになった。同広告会社に関するFast Companyの記事は以下の通りである:
「Microsoftはある範囲内ですでに困った評判――魂の抜けた、権力欲の強い、精彩を欠いた製品の調達業者といった――があり、自ら招いた傷に苦しんでいる。同社は大いに遅れたWindows Vistaのローンチをめぐるメディア戦略に2年間と5億ドルを費やした結果、2007年1月に「Wow」キャンペーンが登場しただけであった。これはMicrosoftの新オペレーティングシステムをウッドストックやベルリンの壁の崩壊になぞらえたものだが、傲慢で独創性がないと愚弄された。」
Microsoftは果たしてAppleのようにカッコよくなることができるのか?無理難題のように思える。同記事は以下のように続いた:
その(Microsoftの)意気地のない、資力で守られたイメージを打ち砕くことができるかはCrispinの腕にかかっている。そしてBoguskyのチームはその可能性を見出して張り切っている。Crispinの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Hicks氏は「かつてはAvisがHertzに対抗し、CokeがPepsiに対応し、VisaがAmerican Expressに対抗した時代があった。Microsoftは今後10年間――あるいは100年間――における壮大なブランドチャレンジの震源地となるであろう。」
Crispinが3億ドルを費やすのを手助けするとしたら、読者はMicrosoftをVistaマーケティングの泥沼から這い上らせるためには何をしようとするか?あるブロガーは、MicrosoftはBill Gates会長をキャンペーンの最大の呼び物として活用することが役に立つと考えている。Gates氏がMicrosoftの日々の業務から引退するのは間近であるにもかかわらずだ。ほかにアイディアはないだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ