Microsoftは今週の広告サミット「advance08」で、ユーザーに現金を還元することでウェブ検索のシェアを伸ばそうという活動をまたもや開始する予定だ。
Seattle Post-Intelligencerが説明するとおり、Microsoftは新たな「Live Search Cashback」プログラムを通して、Live Searchエンジンを利用してオンライン上で製品を見つけ出し、参加小売業者から購入した個人に対して購入価格の一部(2〜30%以上)を支払う予定だ。
この新プログラムはMicrosoftが昨年買収した比較ショッピングエンジン企業であるJellyfishと連携しているようである。
Microsoftはこの1年以上、「Live Search Club」などのプログラムを通してユーザーにポイント、賞品、現金という報酬を与える手法を実験している。Live Search ClubプログラムはMicrosoftの検索シェアを一時的に伸ばしたが、数%ポイントを上回って押し上げるには至らなかった。
今週のサミットでMicrosoftは最大手広告パートナー数社と協力してベータ版で開始する新たな解析技術を引き続き鳴り物入りで宣伝することが予想されている。「Engagement Mapping」と呼ばれる同技術は、aQuantive Atlasプラットフォームの派生物である。関係者によるとMicrosoftは6月にEngagement Mappingのテスターのプールを拡大する予定であるという。
Engagement Mappingの背後にある前提はこうだ。ユーザーはGoogleサーチ経由で発見したために製品を購入するわけではない。むしろ彼らは購入する前に異なるインターネットサイトを訪れる。どのサイトもユーザーのアクセスを促したことの功績を認められるように、このような行為を追跡することは重要であると、Microsoftは述べている。
Microsoftはまた、広告サミットでMSNポータルの価値を宣伝すると予想される。同社のSearch, Portal and Advertising担当シニアバイスプレジデントのSatya Nadella氏による内部メモ(GigaOMの好意により入手)では、Microsoftはポータルと検索の間の境界線をさらにぼやかすことに関心があるという。これはLive SearchをMSN.comに改称することを意味するのか?何とも言えない。同社のLiveブランド設定については、これより奇妙なことがたびたび起こっていたのだから。
ちなみにMicrosoftは広告サミットの参加者に、同社がYahooについて考えていることの最新情報を何かしら提供するつもりはないのだろうか?今のところあまり明らかにされてないようだが。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ