Microsoftはゆっくりとだが着実に、この数年間配備してきたが身動きが取れなくなっているWindows Liveサービスのラインをスリム化しつつある。
今度お払い箱になりそうなのは、MicrosoftがCraig’s Listを広告スペースに取り入れようとした「Windows Live Expo」である。LiveSide.Netのみなと同じく、筆者もMicrosoftがLive Expoを米国時間7月31日をもって終了させると聞いている。
筆者はMicrosoftにWindows Live Expoは余命いくばくもないのか、そしてそれはなぜかと質問した。広報担当者からは、本サービスについて明らかにできる新情報は何もないとのメモを受け取った。
Microsoftは先月、「Windows Live Search Books」と「Live Search Academic」を完全に終わらせることを認めた。(これらについて正確な名称を投稿してくれた読者に感謝する。)Microsoftは最近「Windows Live for TV」からも撤退している。
MicrosoftはLiveサービスを全て終わらせようと思っているわけではない。Windows Liveサービスの中核となる部分――電子メール(Windows Live Mail)、フォトシェアリング(Windows Live Photo Gallery)、パブリッシングツール(Windows Live Writer)、ペアレンタルコントロール(Windows Live OneCare Family Safety)、インスタントメッセージング(Windows Live Messenger)――は共通のインストーラを通して統合されており、今でもなお健在である。
実際にMicrosoftはLive Writerの新たなテストバージョンを出したばかりである。またWindows Live Messenger 9.0は6月終りに終了する予定だ。これはMicrosoftがまもなく消費者向けIMサービスで新たなベータを開始する予定であることを意味している。そしてMicrosoftは今週、ナンバーワンPCベンダーであるHewlett Packardと、Windows Liveツールバーを新PCにプリロードする契約を交わしたことを発表した。これは来年から開始の予定である。(2007年3月、MicrosoftはWindows Liveツールバーで同様のOEM契約をLenovoとも結んでいる。)
しかしWindows Liveグループの中核部分以外のサービスの将来は不確かなようである。この数カ月間、Microsoftが市民の安全のための新たな消費者サービスの準備を進めているという話を耳にしている。情報筋によると、この噂のサービスは、危機や災害時に個人が友人や家族の所在場所を突き止めるのを助けることを意図したものであるという。(筆者はMicrosoftが企業を対象にした同様のサービスを開発している可能性があるという話も聞いた。)Windows LiveチームがLive関連サービスを増築するよりも削減することに注力しているようであることを踏まえると、この製品が日の目を見るのはいつの日かと疑問に思う。
MicrosoftがWindows Liveファミリーをスリム化する戦略は妥当だと思うか?それともMicrosoftの縮小プランは、Googleに対する敗北を認めていることなのだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ