SAS、顧客のサイト内行動と購買履歴などを結びつけて分析可能なマーケティング支援ツールを発表

CNET Japan Staff

2008-06-23 19:27

 SAS Institute Japanは6月23日、主にウェブサイトで顧客向けのサービスを提供する企業向けに、カスタマー・エクスペリエンス(顧客経験価値)の継続的な収集、分析を可能にする新製品「SAS Customer Experience Analytics」を発表した。発売は2008年7月1日。

 SAS Customer Experience Analyticsでは、トラッキングしたいサイトの各ページ内に1行程度のスクリプトを埋め込むことで、顧客がサイト内で起こすアクションの詳細なログを取得できる。このログを、別に保持している顧客情報と統合して分析することが可能になる。

 従来のCRMが購買や問い合わせの履歴といった「結果」の分析に特化し、従来のウェブアクセス解析ツールが「ページ」中心のログ収集や解析を行うのに対し、SAS Customer Experience Analyticsでは、顧客IDを中心として、各顧客のウェブサイト上での行動と、これまでの購買行動などを統合した分析が行える点が特徴。これにより、顧客がウェブサイトに対して持つ「期待」を明らかにし、具体的なマーケティングアクションに結びつけることが可能になるとする。ログインによる顧客IDの取得ができないビジターに対しても、ユーザー単位でのイベントログ解析から、その行動特性を分析することが可能という。

 単体での利用も可能だが、SASのマーケティング支援ソリューション「SAS Customer Intelligence」の他コンポーネントと組み合わせることにより、マーケティング活動におけるROIをより高められるとしている。

 SAS Customer Experience Analyticsの価格は、月あたりのセッション数に依存する。最低年間利用価格は約3000万円より。

SAS Customer Experience Analytics SAS Customer Experience Analyticsでは、ユーザーのサイト内でのアクションをユーザーごとに詳細に分析できる。画像は、サイト上の導線、フォーカスポイントを可視化した例。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]