SAS Institute Japanは12月5日、犯罪組織のマネーロンダリングやテロリストへの資金供与など、疑わしい取引を発見・調査・報告するための金融機関向けソリューション「SAS Anti-Money Laundering」日本語版の提供を開始した。
SAS Anti-Money Launderingは、金融機関の取引履歴を集計して疑わしい活動を発見、調査、報告するためのソリューション。疑わしい取引と思われる条件のシナリオから、既知のマネーロンダリング活動を的確に発見し、危険要因を元に潜在的なマネーロンダリング活動を示唆する。
シナリオは、米国の大規模銀行をはじめとした導入実績を元に改善、拡充させた。法規制の整備が先行している米国の規制対応を主に行い、金融庁より提示されている「疑わしい取引の参考事例」に対する応用やデータマイニング技術の活用で新しいロンダリング手法が発見できる。
主な機能としては、銀行内各システムから必要なデータを抽出し、蓄積する機能、シナリオを適用しやすくするためのデータ集計および加工、シナリオに対するアラート生成、アラートの詳細調査や報告用レポート作成、シナリオの調整および登録、データ分析による新手法の発見機能などが備わっている。