買収劇などどこ吹く風、我が道を突き進むSAS--加速するBI(5)

藤本京子(編集部) 2007年11月22日 17時00分

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 OracleによるHyperion Solutionsの買収、SAPによるBusiness Objectsの買収、IBMによるCognosの買収と、大手企業がさかんにBIベンダーの買収に動いているが、こうした買収劇を他人事のように見つめる企業がある。1976年の創業以来30年間、非公開企業として事業を続け、今後も株式の公開を視野に入れていないSAS Instituteだ。

 SASで最高マーケティング責任者(CMO)を務めるJim Davis氏は、10月に実施したZDNet Japanのインタビューにて、「株式公開には良い面より悪い面の方が多い」と述べた。株式を公開すれば、買収のターゲットとなりやすいことはもちろん、四半期ごとに業績をレポートする義務が発生するためだ。Davis氏は、「ソフトウェアは四半期という周期で片づくものではなく、四半期ベースのプレッシャーはイノベーションの妨げにしかならない」と話す。

 また、同社 最高経営責任者(CEO)のJim Goodnight氏も、「200億ドルでSASを買収したいというのであれば考えてもよい」と言うが、続けて「SASの優秀な社員や、新しいソリューションを作り出すイノベーションの楽しさを考えると、ここでの仕事は面白すぎて手放すなど考えられない」とコメントしていることからも、200億ドルという数字を非現実的だと見ているようである。最終的に同氏は、「少なくとも私がここにいる間はSASを他社に売ることはない」と言い切っている。

「次世代のBI」を提供

 SASは、クエリやレポーティングという従来のBIの世界を越えた「Beyond BI」(次世代のBI)を提唱しており、Beyond BIの実現のためには、企業に蓄積されたデータをビジネスに生かす仕組みが必要だとしている。そのためにSASが提供するのは、Beyond BIを構築する基盤製品となる「Enterprise Intelligence Platform」(EIP)と、各種ビジネスソリューションおよび業界別ソリューションだ。

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