では、どうすればいいのか。それが3文型で会話する方法なのです。
表情豊かに話そう
3文型会話方式の思考プロセスをまず習得しましょう。思考プロセスは簡単です。
- 言いたいことを具体的な言葉ではなくプロセスで考え、文章ではなくイメージで頭に思い浮かべる
- 表情を豊かにし、文章は簡単な3文型の枠内で知っている単語を当てはめる。難しい文法のことは忘れ、感情を込めることに専念する
- 途中でわからなくなったら…… Sorry、と謝ってごまかす(笑)
この思考プロセスを先ほどの例に当てはめてみましょう。話していた相手は経営コンサルタントなのにコンピュータに強く、それが意外だったということでした。こちらは相手に何を伝えたいのでしょうか。
まず、「どうりで」といった言葉そのものを思い浮かべるのは禁止です。もっと単純に考えましょう。
「びっくりした、すげーなあ」とポジティブに思ったかもしれませんし、「経営コンサルとしてイマイチなのはコンピュータの専門家だったからなのか」とネガティブに考え、嫌みを言いたかったのかもしれません。その「伝えたい内容」を頭に思い浮かべ、簡単な3文型の枠にはめてみましょう。細かい文法は気にしない気にしない! 会話の世界では、まずポジティブなのかネガティブなのかが重要です。簡単な文章でその気持ちを伝えるのです。さあ、どうしますか?
まず、驚いた表情をしてみて下さい。そして、驚きの感情を込めて次の文章を言ってみてください。
- You were a computer professional.
目と口を見開いてからこの言葉を発すると、まさに驚いている雰囲気が伝わりますね。
次に、自分の誕生日を忘れた恋人に嫌みを言う状況を想像し、あきれた表情をしてみて下さい。そして吐き捨てるようにこう言って下さい。
- You were a computer professional.
そう、自分がこんなに嫌みなヤツだったなんて、と思えるくらいの態度で言うのです。何となく英語の表現がサマになってきたような気がしませんか?
大切なのは、伝えたいことをはっきりさせることであって、日本語で思い浮かべた文章を細かく英訳することではないのです。慣れてきたら、文章の前に「Oh!」や「Well……」と入れたり、身ぶり手振りを加えると、何を伝えたいのかよりはっきりしてきますね。