Microsoftは米国時間7月23日、Platforms & Services部門を2つに分割することを発表した。そしてこれまでひとつにまとまっていた部門のトップは同社から退くことになった。
MicrosoftはこのPSDとして知られる部門を、自然な断層線にそって切り分ける。WindowsとWindows Liveチームはひとつの部門となり、3人のシニアバイスプレジデント(Steven Sinofsky氏、Jon Devaan氏、Bill Veghte氏)が運営する。さらにOnline Services Business(OSB)は新任のまだ名前が明かされていない幹部が率いることになる。Microsoftはその人材を社内外から探しだそうとしているところだ。
分割された新部門のいずれもが(Windows/Windows LiveおよびOSB)、最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏の直属となる。
Kevin Johnson氏――Microsoftの3人のプレジデントのひとりであり、現在PSDのトップを務める――はこの再編の一環として同社を退くことになる。同氏の退任予定日や理由は筆者がこのブログ記事を投稿した時点では明らかにされていない。
アップデートその1:Johnson氏はJuniper Networksを経営する予定であると、Wall Street Journalが伝えていた。Microsoft退任が自発的なものかどうかについてはまだ音沙汰がない。(筆者は後者だとみている。)
この再編を発表するプレスリリースのなかで、Microsoftは2つの事業――Windows/Windows LiveとOnline――は堅調であることを強調した。
現実はちょっと違う。Microsoftは市場に対し、ローンチ以来1億8000万コピーを販売したWindows Vistaが大失敗ではなかったことを説得しようと格闘している。そしてOnline Service Businessは引き続き、資源が流れ出る穴のようになっている。これはMicrosoftの最新の財務結果で示された。
本日の発表により、いくつかのことを考えさせられた。
*なぜMicrosoftはこの最新の再編の一環として、Windowsにひとりのトップを指名しないことに決めたのか。三頭政治(Windows/LiveエンジニアリングのトップとしてSinofsky氏、MicrosoftのCore Operating System部門のトップとしてDeVaan氏、そしてWindows/LiveマーケティングとしてVeghte氏)が「Platforms」を運営するようにみえる。なぜWindows/Windows Liveの代表者がひとりいないのか――Ballmer氏自身以外に――そしてそのような人物を探す計画もないのか?
*OSBの運営者として、Microsoftはどのような人物を探しているのか?同社はこの役職に元aQuantiveのトップであるBrian McAndrews氏を推進することをすでに決定したのか?(筆者はMicrosoftがMcAndrews氏を「有力候補」として期待しているという話を聞いている。)
*もしそうだとすれば、この再編にはMicrosoftとYahooの大混乱がどれほど関わっているのか?
ちなみに読者はどう思うか?この最新の再編の背後にあるのは何か?そしてこれは大したことなのか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ