Microsoft関係者は7月に、同社が何らかの仮想化サービスに関するローンチイベントをシアトルで9月初めに開催することを予定しているとしながら、それ以上のことは言わなかった。しかし今では(少なくとも一部は)秘密が明かされた。
Microsoftは同社の仮想化サービスのうち3つを浮き彫りにする予定である――最近になって製造工程向けリリース(RTM)された「Hyper-V」そして「Virtual Machine Manager 2008」「Microsoft Desktop and Application Virtualization」(Microsoftがこれを「App-V」と称するのをみた)である。
「GetVirtualNow」イベントサイトからは以下の通りである:
「2008年9月8日、Microsoftは新たな仮想化製品をローンチする予定である。今度はデータセンターからデスクトップに仮想化することが可能となり、すでに物理インフラで利用しているものと同じツールで管理することができるようになる。」
このローンチイベントの日程表によると、Microsoftは「Microsoft Enterprise Desktop Virtualization(MED-V)」もまた宣伝する予定である。これはDesktop and Application Virtualizationサービスと同様に「Microsoft Desktop Optimization Pack」(Software Assuranceライセンス取得者のみに提供されているツール集)の一部を成すものである。
MED-VはMicrosoftが今年に入り買収したKidaro技術の新しい名称である。これは2009年前半にユーザーに提供され始める見込みである。ホワイトペーパーはMED-Vを「Virtual PCイメージの配備と管理を強化しながら、ローカルデスクトップ設定やオペレーティングシステムから独立したVirtual PC環境におけるシームレスなユーザーエクスペリエンスも提供する」製品であると説明している。
しかしここでApp-V(SoftGrid)の話に戻ろう。今年に入ってからMicrosoftがパートナーにストリーミング経由でアプリケーション仮想化を提供することができるようにしたらしいという騒ぎを覚えているだろうか?5月に筆者はこのように書いていた:
「SoftGridサイドで次に何が到来するかというと、SoftGridが企業ファイアウォール内外のオフラインとオンラインのシナリオの両方で利用できるようにMicrosoftのライセンシングを変更することであると、Windows Product Groupのシニアディレクターを務めるGavriella Schuster氏は述べている。Schuster氏はこの変更がいつ行われるのか、あるいはどのような形をとるのかについては語らなかった。しかし同氏はOfficeチームが詳細に取り組んでいるところであるとだけ述べた。
「しかしMicrosoftのパートナーらは、新しいライセンシングオプションをSoftGridに追加する計画がすでに配備されており、それがGoogle Docsなどのウェブベースのアプリケーションと直接対決する競合者以上になるだろうと述べている。」
どうやら9月8日は、Microsoftのアプリケーション仮想化戦略を新たにアップデートする日となりそうだ。引き続き注目されたい…。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ