日本Androidの会が発足--クラウドとの親和性、オープンソースの強みに期待

大川淳 2008年09月16日 18時56分

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 Googleの携帯電話向けOS「Android」を国内で普及、発展させることを目指す「日本Androidの会」が発足した。同会は、Androidについての技術、その関連情報などを蓄積、交換するとともに、積極的に開発者の養成と教育支援を行い、Androidを起点にした多様なビジネスを活性化させることを主な目的としている。

 「さまざまな立場・関心からAndroidに興味をもつ、すべての開発者、ユーザー、個人、企業、コミュニティ個人・企業が、我々のコミュニティに参加することを歓迎する」としている。

 「日本Androidの会」は、Androidがモバイル機器向けとしては初めてのオープンソースプラットフォームである点に特に注目している。また、Androidが実現するモバイル機器は単なる携帯電話ではなく、Googleが標榜しているクラウドコンピューティングがもたらす幅広いサービスを利用できる端末の基盤となることを高く評価している。

早稲田大学大学院 客員教授の丸山不二夫氏 早稲田大学大学院 客員教授の丸山不二夫氏

 同会は、クラウドとモバイル機器との新たな関係が、これまでにないようなサービス、コンテンツの世界的市場を創造する可能性があると考え、大きく期待しているという。さらに、Androidは組み込みOSのプラットフォームとしての側面があり、この領域での標準として、技術、部品の共通化、再利用の機軸になる可能性も視野に入れている。

 「日本Androidの会」の会長に就任した、早稲田大学大学院 客員教授の丸山不二夫氏は「AndroidがAppleのiPhoneと決定的に異なるのは、端末でできることやネットワークではなくビジネスモデルだ。Androidは、いまのAppleや日本の通信事業者と同様の(端末からサービス、コンテンツまでを一括して扱う)垂直統合モデルとはちがう。(オープンソースである)Androidは、さまざまなプレーヤーが参入しやすいため、(ハードやソフトなど)いろいろなものがつくりだされるチャンスが多くなる」と語っている。

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