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サイベース、金融市場向け高速データ分析基盤「Sybase RAP」を発表

CNET Japan Staff

2008-10-07 21:16

 サイベースは10月7日、証券取引をはじめとする各種金融サービス向けの高速データ分析プラットフォーム「Sybase RAP(Realtime Analytic Platform)-The Trading Edition(サイベース・ラップ トレーディングエディション)」を2009年1月初旬に発売すると発表した。

 Sybase RAPは、高速なインメモリデータベースによる「RAPキャッシュ」、大量の履歴データを独自の圧縮機能で格納し、分析や検索を可能にする「RAPストア」、取引所やサービスプロバイダーから提供される市況データを受け取る「フィード・ハンドラ」、フィード・ハンドラから受け取ったデータの形式を変換する「RAPパブリッシャ」、RAPパブリッシャからメッセージを受信し、RAPキャッシュとRAPストアに取り込む「RAPサブスクライバ」、オペレーション・コンソール(管理ツール)の各コンポーネントより構成される。

 同社製品である「Sybase IQ」や「Adaptive Server Enterprise」などの技術をベースに、高速かつ大量のデータ分析が必要とされるトレーディング業務向けに特化して構成されたソリューションという位置づけだ。

 近年、特定のルールに基づいてシステムが自動的に注文を実行する「アルゴリズミック・トレーディング(アルゴリズム取引)」においては、取引の高速化やトランザクションの激増、金融商品の複雑化などにより、リスク発生までの時間がより短くなり、リスク自体も見えにくくなっている。そのため、実際の取引を行いつつ、大量の市場データや取引データを使ったリアルタイムでのリスク分析、統計モデルのテストなどを支援するためのデータ管理基盤が求められているという。また、注文執行のためのアルゴリズムも複雑化しており、従来のシステムでは、分析完了までの時間遅延や、アルゴリズムのブラックボックス化などが問題になっているという。

 サイベースでは、1000分の1秒単位でデータストリームを処理するCEP(Complex Event Processing)製品と、インメモリDBと高速DWHの技術を導入し、秒、分単位での履歴データの分析を可能とする「Sybase RAP」とを組み合わせて利用することで、秒単位でのポジションの把握、現状と過去状況の連動、現時点の損益確認、不正取引の検知、統計モデルのテストなどが可能な、より高度な電子取引システムを構築することが可能としている。

 Sybase RAP The Trading Editionの価格は、開発用ライセンスが468万円、本番用ライセンスが1560万円、スタンバイライセンスが390万円(いずれも1CPUコアあたり)。ライセンスに対して年間20%の保守費用が必要となる。対応OSはUnix(Solaris)、Linux。

 海外でのCEP製品の主要ベンダーには、Aleri、Coral8、streambaseといった企業があり、導入事例として、Mitsubishi UFJ Securities Internationalが、「Aleri CEP」と「Sybase RAP」の組み合わせを採用した実績があるという。日本において、上記のCEPベンダー3社は製品販売を行っていないが、Sybase RAPの販売に合わせ、「2009年の第1四半期中には、CEP製品のいずれかをサイベースで取り扱う予定」(サイベース、代表取締役社長の早川典之氏)という。

Sybase RAP マーケットデータと取引データのリアルタイム分析を可能にし、より有利な取引の実行を支援する「Sybase RAP」

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