パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は10月8日、マイクロソフトの中堅中小規模企業向けERPパッケージの最新版「Microsoft Dynamics NAV 5.0日本語版」の販売を開始すると発表した。
Microsoft Dynamics NAVは、マイクロソフトが2002年に買収したNavision社による製品「Navision」をベースとしたもの。PBCでは、買収前の2001年よりNavisionとパートナー契約を締結し、同製品の日本語化および日本の商習慣への対応機能の開発を行うと共に、外資系企業の日本法人および日系企業の海外展開プロジェクトに特化する形で、Navisionの導入およびコンサルティングを手がけてきた。PBCでは、マイクロソフトによるNavision買収に伴い2002年にマイクロソフトとパートナー契約を再締結。2007年には日本法人とMicrosoft Dynamics NAVの販売契約を締結している。
Dynamics NAV 5.0日本語版では、伝票承認機能、前受・前払機能、オンラインマップ等の新機能が追加されたほか、在庫原価処理機能やシリアル・ロット番号追跡機能、Microsoft Office製品との連携機能などの強化が行われたという。また、製品の日本語化はPBCによって行われており、独自の日本向け追加機能として、手形管理機能、一括請求書発行、ファームバンキング機能、各種帳票機能などが開発されている。
買収以前からの日本語版の開発や導入実績をベースに、今後も中堅中小規模向け製品である「Dynamics NAV」の日本での展開については、PBCを中心に行われる見通しだ。なお、PBCでは今後も引き続き、外資系企業の日本法人および日系企業の海外展開プロジェクトに特化した導入を進めるという。日本企業の国内拠点へ向けた販売については、PBCの販売パートナーであるアイネット、ミツイワの2社を中心として行っていく。
Dynamics NAV 5.0日本語版のライセンス価格は、日本語版基本パッケージが200万円より。各種のオプションライセンスについては別途見積もり。