短期集中型勉強の繰り返しで400点台から800点目前へ--オトナの試験勉強 TOEIC編 - (page 4)

中村幸寛(セールスフォース・ドットコム)

2008-10-29 08:00

3. 目標達成の期日を決め、ブレークダウンした達成シナリオを作る

  • 期日がないと、だらだらと過ごすことになる。スケジュール入りで、しかも具体化されたシナリオとやり方を設定する
  • 完璧に予定通りにはならないので、修正する柔軟性も併せ持つことが重要(修正しすぎるのもダメ)

 このステップでのポイントは、5.の「短期集中型で実施する」にもつながります。本来、英語は少しづづでも毎日続けることが一番大事と言われています。私もまさにその考えを推奨しますが、正直私は実践できていません。これは今後の私の課題です。そのような方でも、まずは1カ月や3カ月といった短期間だけ頑張ることならできるのではないでしょうか。

 この達成シナリオの中で、私が利用してきたお薦めの参考書や問題集をピックアップして紹介します。

フェーズ1:基礎力をつける

 単語とリスニングについては、「TOEICテスト新・必修単語」(ジャパンタイムズ、ナラボープレス 共著)を使いました。単語とTOEIC形式のリスニングに同時に取り組めるため、時間の節約になります。もしこの単語集が難しすぎる場合は、別の基本単語集をさっと終わらせてから取り組んでもいいでしょう。

 この単語集の活用ポイントとしては、1章×1日=7日間でまずは1冊(1回目)を終わらせてしまうことです。1回目は、見出し単語と例文のチェックを中心とし、スピード重視でこなすこと。完璧暗記にこだわりすぎてなかなか前に進まず挫折するという最悪のパターンだけは避けたいところです。「忘れてもOK、あとでまた復習するから」のスタンスが大事ですね。

 具体的には、

  1. 耳で1〜2回聞いてみる。その際には、どこが聞けなかったのかを意識する程度でよく、多くの時間をかけない
  2. 単語とスクリプトをチェックする
  3. 見開き1ページに5分程度かけ、わからなかった所を覚える
  4. 最後にもう一度リスニングと単語をチェックして、覚えられなかったところを蛍光ペンでマーキング(本文中の単語もチェック対象とする)
  5. 翌日復習する。リスニングを流して、再度チェックして覚えられなかったところを再マーキングして覚える。そして次の章へ進む

これを繰り返します。

 リスニングについては、「できるだけ英文を見ずに何回も聞く」ことが大切だと言われていますが、私の場合、これで前に進めず勉強を挫折した経験があります。そこで、この基礎力フェーズ(初級者)では知らない単語も多いため、まずスクリプトを見て文の構造と意味を頭に入れてから、何回もリスニングして頭から理解する練習をすればいいと思います。「できるだけ英文を見ずに何回も聞く」のは、その後の実践フェーズからで良いというのが私の実感です。

 リスニングではもう1冊「究極の英語学習法 入門編」(アルク)を活用しました。前半1分程度のリスニング素材を、本書の英文構造の解説を見ながら徹底的に理解し、毎日何回も同じ素材をリスニングするのです。時間に余裕があれば、シャドーイングなど本書のやり方どおりに取り組んでいいと思いますが、時間なければ上記のスタンスを1カ月毎日実施する方がいいと思います。

 次に、文法は「TOEIC TEST文法完全攻略」(石井辰哉 著)を使いました。まずは問題を解かずに読み物として読み、2日〜4日以内に重要そうな所を蛍光ペンでチェックします。あとはチェックの復習です。この後、文法問題集に取り組んだほうがいいでしょう。

フェーズ2:TOEIC実践力を養う

 2回目のブレークスルーを実現した大きな要因は、以下の問題集を活用したことです。

  • 「新TOEICテスト1週間でやりとげるリスニング」(中村澄子 著)
    試験前日の1日で1冊をこなしました。完璧にはできていませんが、先読み練習の効果は抜群です。
  • 「TOEIC TESTリーディングの鉄則」(中村澄子 著)
    これも試験前日の1日で1冊を、7割程度の出来で終わらせました。問題を解くスタンスが理解できました。

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